鹿島槍ヶ岳2009-06-10 22:45:41

北股本谷から鹿島槍
先週土曜日、北アルプスの鹿島槍ヶ岳を日帰りピークハント。

標高差1800M、片道16KM、コースタイム約14時間強を1日で。

霧雨、曇りで頂上でも視界無し。それでも登りが長かっただけに達成感だけは最近の山の中ではとりわけ高く、下りが長かっただけに降りて来た時の開放感も強かった。にしても疲れたわ。

5:00 大谷原 - 11:00 冷池山荘 - 12:30 布引岳 - 13:20 鹿島槍ヶ岳 13:40 - 19:45 大谷原

前日川崎を出発し、大谷原に23:30ごろ着。テントを張って4時間ほど仮眠。4時に起きて外に出ると霧雨。これは中止かー、と思っていたが、5時に出発、西俣出合まで林道を行く。出合から赤岩尾根に取りつき、石楠花、イワカガミ、ショウジョウバカマ、ツツジと花々に囲まれ、ひたすら急登を行く。高千穂平を越えて稜線に出る手前、雪渓がべったりついた急斜面のトラバースが3箇所、アイゼンを履く。冷池山荘は本日から開業、小屋には小屋番のお姉さんがいた。小屋の裏からしばらくは雪の稜線、雪が消えるとやがて布引岳への急斜面に入り、朝からのぼり一辺倒でさすがに嫌気がさしつつ這々の体で布引岳ピーク。そこから鹿島槍までの標高差200Mの登り、無我の境地ながらついに悟りに至ることなく頂上を踏む。

登りが長いということは下りも長い訳で。鹿島槍のピークを後にし、怒濤の下りがはじまる。冷乗越から赤岩尾根の雪のトラバースでは1カ所フィックスロープを出す。赤岩尾根に戻っての下りは無言。行きには美しく目に写った花々を愛でる間もなく、日没との戦いだ!という訳で、どうにか日没寸前に西俣出合にたどり着き、林道の最後はヘッドランプをつけて、ベースの大谷原に帰着。

やれやれ。

翌日、25年前に雪崩で亡くなった方々の慰霊のために、山岳会の仲間とともに北股本谷に入る。

青い空、白い雪渓、緑の木々。そして鹿島槍。登っている時にはどんな山か全く分からなかったその姿を見上げながら、山には四季があって美しい、ということを漠然と感じた。

空から魚が降ってくる2009-06-13 10:09:08

空から魚やおたまじゃくしが降って来た、というのがニュースに。

www.asahi.com/national/update/0611/OSK200906110137.html?ref=recc

ネパールに住んでいた時、ネパール人の家で空から降って来た魚を見せてもらったことがある。バケツの底にいた魚はその日の夕方に降って来たとのことで、彼らによれば昔はよく魚が降って来て、一家総出で拾ったとの由。

後日これまたネパール人のドライバーに聞くと、「魚は降るよ。たまには牛なんかも降ってくる」。ようは、彼に言わせれば竜巻で巻き上げられたものが落ちてくるということらしいのだが、当時はふーん、そんなもんですか、と思っていた。

が、日本のニュースを読むと、竜巻ならオタマジャクシや魚だけは不自然なんていう分析もあり、そういわれればそうだな、と。じゃああのネパールの魚も何だったんだろう、と思い出した次第。

悪魔のおやつ2009-06-14 20:11:31

久しぶりに遠出しない週末。昨夜から本日にかけて、めずらしく1日中台所に立っていた気がする。

甘いものに目がないturtle*tortoiseですが、本日おいしかったもの。

同居人の母上が作って持って来てくれたずんだもち。緑が綺麗なずんだ(枝豆)の餡も、柔らかいお餅も手作り。これはもう食べ始めたらやめられない美味しさ。

それから、ガトーフェスタハラダのラスク、グーテ・デ・ロワのホワイトチョコレート。たかがラスクと言いたいところがかなり病みつきになる食感。どこで売っているのかとネットで探したら、このホワイトチョコレート味は季節販売で5/10で販売終了。10月にならないと手に入らない。残念!

というわけで、スポーツクラブで少々走っても、すぐに帳消しになる悪魔のおやつを堪能した週末であった。

奥多摩トレラントレ2009-06-20 21:48:22

熊倉山へ
早起きして奥多摩にトレランのトレーニングに行って来た。

23km弱尾根上を走って歩いてへとへとになった後、だらだらした長い林道を歩いて下山したのだが、問題はランではなくバスにあった。やれやれ。

奥多摩のローカルバスは本数が少ないので予め調べておいたのに、自分が乗るつもりのバスは季節運行でやって来ず、結局バス停で一時間半も待ちぼうけ。この里山のバス停、橋の上の錆びた古いバス表示の脇に、屋根もない野ざらしに椅子が4個。こちらは日があたって暑くて仕方ない。ふと見ると、ちょっと離れた日陰になぜだか置かれた壊れかけた事務椅子2個。そこに座って靴を脱いでぼけっとしてたら、目の前を走りすぎたパトカーが、turtle*tortoiseの背中側に周り、しばし停車。

そんなに怪しい光景だったのか?それともちょっと心配してくれただけなのか?まあ、確かに、ちょっと頭のおかしな人に見えたかもしれないが。

ちなみに、本日は単独だったのであるが、尾根上にはいっぱいトレランランナーがいて、これがみな単独なのだ。トレイルランナーって孤独。(まあ、もの好きの世界だからな)。

しかし、turtle*tortoiseのレベルでは、孤独なトレイルランナーというよりは、孤独なトレイルハイカーか。登りは相変わらず走れません。それに15kmを越えると平坦でもよう走りません。最後には下りを走るのも苦痛に。最後の最後には下りを歩くのも苦痛に。

まあ、何でもいいのだが、次回からはクマ鈴を携行しよう、と、他のランナーや登山者に遭遇する度に「クマ!?」と驚く小心者のturtle*tortoiseは思ったのであった。(なんか、動物のフンが目立ったし〜。)

マスキ嵐沢2009-06-25 18:59:11

F3 or F4?
本日は1日ちょっと早めの夏休みを取り、丹沢のマスキ嵐沢に行ってきた。昨年は一度も沢に行けなかったので、2年振りの沢登り。

6:00 大滝橋 - マスキ嵐沢遡行 - 9:00 権現山登山道に抜ける - 鬼石沢/一軒屋敷避難小屋経由 - 12:00 大滝橋

今回持参の遡行ルート図がなんだかいい加減で(まあ古いので仕方ないか)、どの滝が何やらよくわからなかったけれど、明るい緑に囲まれ、スラブのナメあり、シャワークライミングあり、短くお手軽ながらも、楽しかった。蛭もいなかったし。

つめの最後の最後で沢筋にたまりにたまった落ち葉ラッセルがすごく、遡行そのものよりもこの部分で足が疲れた。

権現山は4月に檜洞丸に登った時に向かい側に丸い山があるなー、という話をしていた山そのもの。いちおうピークを踏んでおきました。あまり登られていない雰囲気の静かな山頂でした。

下山は、権現山の登山道から西丹沢自然教室に回るはずが、結局マスキ嵐沢と鬼石沢の上部に東西に走る尾根上から鬼石沢沿いに下る林業の作業道?を歩き、結果的にはショートカットな行程でスタート地点に戻ることができた。まあ、ちょっと廃道のような道でしたけどね、この作業道。

帰って来て沢タビを洗おうとしたら、底のフェルトがはがれかけていることを発見。もう、12年ほど前だものね、購入したのが。あたらしく沢靴買わないと。

キタダケソウ2009-06-28 19:50:50

キタダケソウ
キタダケソウ:(北岳草 Callianthemum hondoense)はキンポウゲ科キタダケソウ属の多年草。高山植物。

南アルプス北岳の固有種で、高山帯の草地に生育する。花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、登山最盛期の8月には姿を消してしまう。
 絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)
 特定国内希少野生動植物種(種の保存法) - 2007年

以上ウィキペディアより。

週末キタダケソウを見に、北岳に。梅雨の晴れ間の晴天に恵まれ、北岳の山頂からは360度のパノラマ。遠くに中央アルプス、八ヶ岳、富士山、近くに鳳凰三山、甲斐駒、千丈、白峰三山。キタダケソウ以外にも、シャクナゲ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、シナノキンバイ、ミヤノキンバイ、ショウジョウバカマ、イチリンソウ、ミヤマスミレ、ヤマザクラ、などなど。花々に囲まれた山行だった。

27日 広河原 8:00 - 二俣 - 左俣 - 八本歯のコル - キタダケソウ観察 - 北岳山荘 16:30
28日 北岳山荘 4:00 - 北岳 5:30 - 北岳肩ノ小屋 - 右俣 - 二俣 - 10:20 広河原

広河原からは大樺沢沿いの新緑の登山道をたらたらと登り。右岸、左岸と幾度か沢を横切り、二俣着。二俣からはひたすら雪渓を詰め上げる。 目前の雪を一歩一歩登り、着た道を振り返るとかなりの斜度に驚く。雪渓終了点から八本歯のコルまでは梯子の連続する急登。ひーこら登るうちに池山吊尾根に突き上げる。八本歯のコルは12年前の秋に、池山吊尾根そのものを登って以来。

ここからしばらく登って北岳山荘へのトラバース道沿いの斜面にキタダケソウが咲いている。日本でも、世界でも、この季節にこの斜面だけ。白く透き通った花びらに、緑がかった黄色の花心。すっきりと、清々しい印象の花である。

トラバース道は梯子が落ちて通行禁止になっているため、北岳にあがる主稜線に戻り、頂上下の分岐から北岳山荘に向かう。北岳山荘は大入り満員。

翌朝、3時起床。まだ暗い4時に出発。北岳に向かう。富士山につぐ日本第2位の山、標高が高いので空気が薄い。頂上に向けての稜線上は風が強く、気温の割には寒く感じた。頂上から肩ノ小屋へ。そこからさらに右俣への分岐へ。右俣に入ってからはひたすら下り。途中数カ所の雪田を横切り、花々を楽しみ、新緑を楽しみ、二俣へ。二俣からは前日と同じ道をひたすら戻る。10:20の芦安行きバスをキャッチ、芦安でお風呂に入って帰路についた。

おしまい。