私のネパール菓子2010-03-06 23:11:42

ペダ
というタイトルの本を、数年前に秋葉原で行われた日本-ネパール国交樹立50周年かなにかのイベントで入手。本当は蓬峠に山スキーに行くはずだったのに見送った本日、この本をお手本に、ネパールではペダと呼ばれるお菓子を製作。

写真ではクッキーのように見えるけど、これは牛乳を煮詰めて練ったいわば「ミルクケーキ」のようなもの。テフロン加工のフライパンで粉乳混ぜた牛乳を気長に煮詰め、そして粉砂糖を混ぜてまるめる。簡単だけどやや根気が必要なレシピである。(turtle*tortoiseは簡単に量を増やす手段として、「クリープ」を混ぜるという「ずる」もやったが。)

ネパールに限らず、インドやバングラでもこのミルクケーキは共通に見られる典型的なお菓子。お菓子はネパール語もヒンディー語も「ミタイ」で、ベンガル語だと「ミスティ」。

ちなみに、醍醐味の「醍醐」は、その昔牛乳を煮詰めたものを熟成させたものだったらしく、太古の日本でそんな牛乳を使った食べ物があったとは、意外である。

明日予定していた房総トレイルランも恵まれないお天気により見送り決定。久しぶりにネパールカレーを作る予定。

緑のトマトのチャツネ2009-12-28 21:56:10

青いトマト
明日から大晦日まで長野県に遠征。遠征って言っても、毎週末のように山梨か長野に入り浸っているのだから、大した話ではないが。

というわけで、本日は自宅で今年最後の料理。最後につくったもの、それは緑のトマトのチャツネ。

午前中にチーズケーキを焼いて近所にある実家に出向いたのだが、そこでなぜか押し付けられたのが緑のミニトマト。近所の人にもらったけど困ったから、との由、それをさらに押し付けられても困るような気もするが。かじるとそれほど酸っぱくもないので、サラダにでも混ぜようかと思い持ち帰る。

アメリカに、「フライド・グリーン・トマト」というものがあったと思いネットで調べると、緑のトマトの調理法というのは案外いろいろなものがあり。秋に寒くなるといつまでたっても赤くならないトマトが残る、というのが普通にあるらしい。

数あるレシピの中で試す事にしたのが、緑のトマトのチャツネ。青いトマト、タマネギをスパイス、砂糖、ビネガーで煮込む。スパイスはシナモン、クローブ、クミンを入れた。できあがりを味見したら、マンゴーのチャツネにも似て、カレーにあいそうだ。
南アジアで緑のトマトのチャツネには出会った事が無いけれど。

恐らく、ワタクシのカレーなる仕事(南アジアの仕事)も1月一杯で一段落(あわよくば卒業?)する見込みなので、年明けには一度、久しぶりのネパールカレーでもつくるかな。

ダッカから帰還2009-11-21 10:51:10

予定通り、昨日帰国。
実質4日と短い出張であったにもかかわらず、久しぶりにバングラ菌に感染し、後半体調悪く最悪であった。そんなこんなで日本に帰ってくると、日本ってラクでいいなー、と力が抜ける。やれやれ。

倦怠のダッカ2009-11-13 23:53:29

週末から、またダッカです。

毎度毎度のバングラデシュ出張、最近は「またあのホテルに泊まって、またあの機関の人たちにあって、また書類の山をつくって、またあの朝ご飯で、またあのカレーで、またあの道路を渡って」みたいなダッカ倦怠感につつまれること多し。

たまには違うところに出張に行きたいなー。

従業員140万人2009-08-18 22:26:52

って、回って来た書類に書いてあったてインド国鉄の話。
さすが、インド!

しかし、バングラデシュの鉄道事業体の効率性はこの四分の一。
泣ける。

魚の卵のカレー2009-07-13 00:46:02

ダッカ滞在中。

こちらもそれなりに暑いですが、どうやら日本の方が蒸し暑くなっている模様。帰国してからのグッタリな夏が思いやられるわ。

ベンガル料理で好きなもの、イリッシュ(Hilsa)というバングラの「国魚」の卵を使ったカレー、本日のランチで頂きました。イリッシュというのは、どうやらニシンやイワシの仲間らしく、通常は海にいるものの、産卵期には1200kmも河を遡行するらしい。主としてバングラデシュ、あとはインドとパキスタンの一部で捕れるとのこと。魚の卵のカレーって、他ではあまり聞いたこと無いですけどね、とても美味しいです。

で、日本の「国魚」って何よ、と思って調べてみた。

錦鯉。

知りませんでしたよ。イリッシュと違って、あまり美味しそうではないなあ。

空から魚が降ってくる2009-06-13 10:09:08

空から魚やおたまじゃくしが降って来た、というのがニュースに。

www.asahi.com/national/update/0611/OSK200906110137.html?ref=recc

ネパールに住んでいた時、ネパール人の家で空から降って来た魚を見せてもらったことがある。バケツの底にいた魚はその日の夕方に降って来たとのことで、彼らによれば昔はよく魚が降って来て、一家総出で拾ったとの由。

後日これまたネパール人のドライバーに聞くと、「魚は降るよ。たまには牛なんかも降ってくる」。ようは、彼に言わせれば竜巻で巻き上げられたものが落ちてくるということらしいのだが、当時はふーん、そんなもんですか、と思っていた。

が、日本のニュースを読むと、竜巻ならオタマジャクシや魚だけは不自然なんていう分析もあり、そういわれればそうだな、と。じゃああのネパールの魚も何だったんだろう、と思い出した次第。

村の暮らし2009-05-23 22:08:25

ウラの軒先
ブータンの旅の話が続きますが。

今回の旅では、東の方のウラという村のお祭り(チェチュ)を見ようと思っていたのだけれど、前日隣の村まで来てみると、ウラのチェチュは3日後に延期と聞かされ、残念ながらチェチュは見逃した。

日本ではこのお祭りを狙ったツアーを販売しているのを見たので、旅行会社はさぞ困ったことでしょう。が、いかにも南アジアらしい話でもあり。

せっかくなのでお祭り前のウラの村を散策した。畑の広がる中、家が数十軒集まった小さな村。冬は寒いのだろう、庭先には薪が山とつまれている。学校がある時間帯のためか、村の中には小さな子どもと犬、年寄りばかり。春とはいっても初夏のような日差しの中、庭にはシャクヤクの花、そして柔らかな緑の柳の並木。石畳の小道を歩くと、なんとものんびりとした麗らかな村である。

これまで、色々な国に行き色々なところを訪れたが、都市や町はたいてい、自分の理解の範囲の世界である。ところが村に行くと、時々、「こんなところに生まれ育ったら、そこで持つ世界観や価値観は、どんなものなのだろう。」と思うことがある。

ウラは全くそのように思わせる村で、自分の目にはまさに桃源郷に写る光景も、そこに住む人々には日々の現実で、笑ったり、悲しんだり、喜んだり、怒ったり、そうして暮らしているだと思うと不思議である。

ジャカランダ2009-05-21 23:11:24

プナカゾン
5月のブータンは花々に彩られていましたが、久しぶりに出会って感動したのがジャカランダ。プナカのゾン(お寺兼行政府)のジャカランダの大木は、荘厳な寺院の概観と素晴らしいコントラスト。

日本では、ノウセンカズラが同じ仲間ということのようですが、紫色の花を枝いっぱいにつけるジャカランダは、アフリカや南米にも多くある花木。なんでも世界三大花木の一つだそうな。

ネパールでも春の嵐の後、一番暑い季節になる前にジャカランダの花が満開になる。ホコリっぽく、今やアジアいち空気の汚いカトマンズでも紫の花は良く目立ち、綺麗だなあと思ったもの。パタンにあった自宅の屋上で、同じ季節に実をつける庭の桑の実を取って食べながら、隣のホテルと家の庭にあるジャカランダの花を眺めたり。今考えると優雅な週末でした。

ブータンは何かとネパールと比べたくなる国で。ジャカランダの紫の花や、石楠花の赤い花にネパールを思い出したりしていた旅の道中、車中のラジオでネパールの首相辞任のニュースを聞いた。

まったく、政治に関しては、どこまでも期待を裏切ることが得意な国である。マオイストリーダーのプラチャンダ改めダハール氏、闘争と選挙と王制廃止と、その後に実現したかった国のあり方は何だったのかしら。そしてUMLのネパール氏率いる新政権組閣の動き。選挙ぼろ負け直後の1年前にお会いした時にはすっかりご隠居の雰囲気だったおじさんが首相に返り咲くとは、何かがかわったようで、何もかわってないような。

ネパールとブータンはどこか似ているようで似ていない、出来の悪い兄に賢い弟、そんな印象が拭えない。

ブータンの麺2009-05-19 22:44:31

Mix Bathu
ブータンの食べ物がいかに辛いかは、以前にも書いた事がありますが。http://turtletortoise.asablo.jp/blog/2007/08/05/1704120

今回食べて辛かった!のは、最後に食べたDruk Airの機内食。「ベジタリアン or ビーフ」という選択肢だったので、「ビーフ」にしたら、これがビーフソーセージ入りエマダツイだった訳で。エマダツイとはエマ=唐辛子、ダツイ=チーズ、要は唐辛子とソーセージをチーズで煮ただけという料理。滞在中に食べたどのエマダツイよりも、これが辛かった。ティンプーからバンコクに向かう飛行機の中で、息をスーハースーハーしてしまった。さすがナショナルキャリアーのDruk Airですよ、やられました。

滞在中、麺を食べる機会が2度。

一つは写真のバツウ(Bathu)なる麺。ブータン版「ほうとう」ですね。結構美味しいです。肉は干し肉をカラカラに揚げたものと、皮のゼラチン質のところと、食感が異なるものが沢山入ってます。ネパールでよく食べたチベット系の麺、トウクパよりもおいしいです、こっちの方が。

もう一つはソバ粉を使ったプタと呼ばれる麺。ソバ粉につなぎを入れずに水だけで練って押し出した麺なので、長さが短い。長さが短く、コシはない麺を、油で炒めてヤキソバのようにしてある。ほのかに苦く、なぜかと言うと製粉の過程で殻が少し残っているからだそうな。まあ、普通ですね。同じそば粉を使ったクレと呼ばれるパンケーキも食べましたが、こちらはそば粉のガレット(クレープ)のようで美味しかった。

麺以外でおいしかったもの、それはアスパラガス!!!滞在中一番たくさん食べた食材。ちょうどシーズンだったのか、どこにいってもアスパラガスが美味しかった。あとブムタンのチーズとりんごジュースかな。

とりあえずは旅の食べ物のの話でした。