八ヶ岳天狗岳(1日目)2009-01-22 21:49:22

黒百合平のテント場
今週に入り、火曜日、水曜日と風邪でくたばってました。風邪の引き方が昔と違う気がする今日このごろ、ついまたトシか?と思ってしまう辺りが悲しい。

さて、週末は八ヶ岳の天狗岳に行って来た。

出発前にジャンケンでまけて、記録係に。所属している山岳会の会報に最近記録の投稿が少なく、ぜひに書いてくるよう指示があった模様。がなにも、ワタクシがジャンケンにまける必要がなかろう、と、渋ノ湯のバス停前で手前の運の悪さをのろった。

という訳で記録です。記録といっても、記録を参照するほどのコースではないので、たらたら山日記です。

【コース】
17日:渋ノ湯-黒百合平-中山峠-中山の展望台-黒百合平(天幕泊)
18日:黒百合平(6:30)-中山峠-東天狗岳-黒百合平(天幕撤収)-渋ノ湯(12:15)

1日目:
 BさんとYさんが運転の車2台、調布IC前のコンビにで合流。一路中央道で諏訪南インターへ。談合坂トンネルを越えると回りの山も白く、明るくなって来た空に富士山が映える。富士山ってのはいつ見ても素晴らしい山です。
 渋ノ湯で出発準備。ひさしぶりの1月の山。空気が冷たく心地よいと同時に寒い。幸い天気も良い。渋ノ湯バス停前の橋を渡り、よく踏まれたとレースくっきりの道を、樹林帯の中ゆっくりとあがっていく。
 思い返すとこの道は、自身が初めて登った冬山と同じルート。98年の1/24-25だったので、11年後にまた歩いているとは奇妙なもの。あの時は粉雪が降る中、はじめての冬山に期待と不安を胸に歩いていた。そんなことを思い出しながら、ゆるゆるとあがり、いくつかの分岐をすぎて高度があがってくると周囲の木々はたくさんの雪を枝に蓄えて、絵本の中のクリスマスツリーに囲まれているような風情。シラビソ、ダケカンバ、コメツガ、カラマツ、時々樹木名の札が下がっている木があるが、所詮私がわかるのはカラマツだけ、あとはみんなクリスマスツリーでひとくくり。そのクリスマスツリーの合間に広葉樹の葉が落ちた枝に雪がびっしりとついて、まっしろな樹氷が光る。
 黒百合平が近づくと、稜線を越えて太陽の光も差し、ふと、「ナルニア物語」のオープニングを思い出してしまった。こんなところに冬の女王の橇が通りかかって、ターキッシュディライトの甘いお菓子や、ココアなんかを出されたら。食べちゃうね、きっと。
 黒百合平に到着し、テント設営。厳冬期のテント泊は久しぶり。大きなジャンボエスパース、思ったよりもスペースを使うけれども誰かがテントを張った後を利用し、整地もラクラク。楽しい我が家をセット後には一休み。Bリーダーのかけ声のもと意気揚々と、皆で中山の展望台までハイキングに出発。明日のぼる天狗岳はじめ、周辺の山が良く見えて、最高!やや気温低くてピッケル持つ手が冷たかったけど。
 ところで、我らが一行には一頭のパンダが混ざっていたんですけどね。かわいいパンダちゃん、みんなにまざって素知らぬ顔をして歩いていましたが、中山の展望台付近では、狩られそうになってました。八ヶ岳に珍獣現れる、事件です!
 夜はチーズフォンデュにコンソメスープ。食事前からワインに日本酒、梅酒、チューハイとまあ、みなさん良くザックに入れてくるものですね。私は全くの下戸なので、テルモスの紅茶で乾杯。テントの中でおしゃべりをしつつ、更けていく夜...........。
 テントの外はしたたるような星空。小屋の温度計はマイナス16度。寒い空気の中、テントの中の明かりが温かく見えるのでした。
 (1日目了)