かわいそうなヤギさん2011-03-09 23:52:18

かわいそうなヤギさん
ブルキナファソから日本帰国1泊をへて、ワシントンDCで1週間。週明けからいつもどおり東京で労働の日々。やれやれ。

職場では、ブルキナファソは今が1年で一番過ごしやすい季節ですよ!とか言われていたが。日中は40度にもなって酷暑の地であった。乾燥しているので思いのほか過ごしやすいが、あれで一番涼しいとは、一番暑い時期に行ったらどうなってしまうのでしょうか。お国柄も人柄も穏やかな国でいい印象ですが、しかし、西アフリカはなかなか厳しいところでありました。

短い滞在の間、1日だけフィールドに。なぜだか地元の評判の祈祷師からヤギ二頭をプレゼントされ、あわれヤギ君たちは生きたままバスの屋根にくくりつけられ、翌日のお昼ご飯に。(ちなみにヤギ君はturtle*tortoise個人にプレゼントされた訳ではなく、ニジェール、マリ、セネガル、ブルキナファソ+日本人混成のご一行様に差し出されたものです。)この祈祷師、いうなればサイババみたいな存在らしく、病院や学校なども経営し、どんな病気でも直る力がるとのこと。なんだかあやしい額入りカレンダーももらいましたが、これは滞在したホテルのおにーさんにプレゼントしてきました。

その後のワシントンDCは実に5年ぶりのアメリカ。しかし、滞在ホテルと某機関の往復のみに終始、残念。隙をぬってドラッグストアで愛用の鎮痛剤をゲットして帰国。

そして時差がなかなか回復できない〜。アメリカの時差が一番こたえるなあ。とほほ。

チマキ2010-12-19 17:02:24

チマキ
エチオピアでは、超音波装置が効いたのか、効かないのかは定かではないけれど、幸い虫には刺されなかった。しかし代わりにひどい風邪をひき、持っていった薬を飲み尽くしてしのいだ。turtle*tortoiseはアメリカの解熱剤、タイラノールが気に入っている。日本のセデスやバファリンはあまりすっきり熱が下がらないうえに、なんとなくもやもやするのだけれど、タイラノールは解熱の力が強く、すっきりする。痛みにもよく効くし。途上国でよく使われるパラセタモールも良く効いていいのだが、こういうの、日本でも売ってればいいのに。

さて、エチオピアの食べ物と言えば、テフという穀物を発行させて作った酸っぱいクレープ状のパン、インジェラが有名だが。このインジェラ、ぱっと食べて「おいしい」と思う日本人は少数派であろう。しかしもちろん、これが大好きになってしまうエチオピアジャンキーもいて、そういう人はたいてい長期滞在者である。

出張者のturtle*tortoiseは、たいていゆですぎたパスタ、タナ湖の魚のフリット、トマトサラダ、ピザ、時々インジェラを繰り返して食べ続ける訳ですが、気に入って毎日飲んでいたのはチマキ。アムハラ語で「チマキ」は果物ジュースのことで、これが濃厚でスムージーみたいでおいしい。ミックスチマキにしてもらうと、こんな虹色で出してくれる。グリーンがアボカド、赤はグアバ、オレンジがマンゴーで、それにイエローがオレンジ。体調が悪くなっても栄養がとれる。

アボガドの部分は好き嫌いがわかれそうですが、turtle*tortoise的にはかなり美味。日本でもできそうだけど、果物ごとにミキサー洗うの、面倒だもんなー。

13分に1匹のねずみ2009-02-10 01:04:00

毎週山で遊んでる話しか書いていないので、これではturtle*tortoiseは全くハタライていないと思われてしまう。

本日のお仕事から、バングラデシュのネタを。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7874517.stm

バングラデシュで1年間に39,650匹のねずみを殺した人が、政府支援のネズミ退治競争で表彰されました、というニュース。計算すると、毎13分に1匹のねずみを殺しているというペースだそうです。

昨年ミャンマー国境近くのチッタゴン丘陵地帯でねずみの異常発生による食糧不足がニュースになり、サイクロン、洪水、国際的な食糧価格高騰と、バングラの食糧事情はかなり逼迫し、深刻だったわけですが、こんな競争をやっていたとは。バングラの穀物の10%がねずみにやられていることを考えれば、一等賞の14インチのカラーテレビなんて安いもんだろう。

というところで、こんなん書いて、それでハタライているつもりなのか!と怒られそうだ。でも仕事柄、BBCのSouth Asiaチェックは日課なのです。

ブータン国王即位グッズ2009-01-06 20:19:31

お正月明けの4日、ブータンから帰国中のとある方とラーメン食い初め企画でお会いしました。

お目当てのラーメン屋さんはお休み中で、別のラーメン屋での食い初めとなりましたが、ラーメンすごろく番外編は別途実施することとなり、まあ、それで良しと。

昨年のブータン訪問以来、俄ブータンファンであるturtle*tortoiseのために、ブータンから新国王即位グッズを沢山頂き、感激。即位式の写真から、即位記念王室写真集、即位記念発売カタ(祝福のために肩にかける白い布)、ブータン案内本などなど。はたまたミスブータンの模様の写真まで。また王様バッジ(写真)を頂きましたが、王様バッジコレクション?はこれで4つ目です。

って、興味ない人が見たら、ガラクタの山であろう。ははは。

写真集を見ていて面白いのは、ブータンの歴代国王は、後代になればなるほど、ハンサムになっていくこと。A most eligible bachelorとも言われる第5代国王。そのハンサムぶりをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:King_Jigme_Khesar_Namgyel_Wangchuck_(edit).jpg

年始早々、結局また南アジアネタになってしまいました(汗)。

マリーゴールドバーバパパ2008-08-19 00:09:10

マリーゴールドバーバパパか、と言いたくなるほどのプラチャンダ君。5月に200年以上続いた王制を廃止し、連邦国家に移行した申請ネパールの初代首相に本日就任したマオイストのリーダーです。首相となることが決定した際のお祝いの花輪で首無しとなっている写真。ティカ(祝福の赤い色粉)で顔半分が真っ赤になっていることもなり、これはかなりおかしい。

http://www.afpbb.com/article/politics/2507348/3224389

2001年6月1日、当時の皇太子が銃を乱射し、皇族を皆殺しにして自殺したとされる「王室事件」が発生したその日に駐在の命を受け、マオイストによる反政府活動が活発になり、国が徐々に崩壊していく中でネパールに3年暮らしたワタクシとしては、色々な意味で感無量です。

マオイストは先の選挙で人々の支持を得た第一政党となった訳ですから、そのリーダーが首相となるのは当然です。それでも個人的には、その闘争の中で2万人にも及ぶ死者を出したのだから、真実和解のプロセスを略することなく、きちんと精算してく努力をして欲しいものだと願う次第。

奇しくも本日、ネパール某政党の重要人物と面会する機会があったのですが、先の制憲議会選挙で惨敗しながらも、マオイストが過半数を割っているが故に、「こうもり」的立場でネパールの政治を左右できる位置につけるこの政党の人の話を聞きながら、お願いだから政治を政治家の食い物にせず、ネパールの国民のための政治を心がけてほしいものだ、と思ったのでした。

ネパールの共産主義はなーんちゃって共産主義だからなあ。

「知らない」とは言わない2008-08-02 01:51:11

ダッカ滞在中。思ったよりも涼しく過ごしやすいダッカ、これでは出発前の日本の方が猛暑で、日本「熱帯化」の方が心配になるところです。

さて。

昨日の昼間。とある政府機関に行かなくてはならなくて、運転手に地名を行き先の機関を告げる。「知ってる?」と聞くと、「うんうん」とうなずき、出発。しばらく走った後に車が路肩に寄り停まる。
 運転手:どこに行くんだっけ?
 turtle*tortoise:XXにあるOOなんだけど。
 運転手:OO?
 turtle*tortoise:XXにあるOO。
 運転手:...............。
おもむろに携帯を取り出し、知り合いに電話をかける運転手。

昨夜の夕食は韓国料理で、借りている車の運転手に店名を言って「知ってる?」と聞くと、「うんうん」と自信を持ってうなずく。そして、全く名前が違う中華料理店の前で車が止まる。
 turtle*torotise:ここ、違うと思うんだけど。韓国料理のXXに行きたいんだけど。
 運転手:ここがXXだ。
 turtle*torotise:ここはXXじゃなくて、韓国料理じゃなくて中華料理だし。
 運転手:ここがXXです。
 turtle*torotise:.........。

今日の午後。とある人の家にいかなければならず、住所を告げて、運転手に「分かる?」と聞く。「うんうん」とうなずく。出発後しばらくすると、後ろを走っていた人から電話が入る。「もう着いたけど、そちらはまだですか?場所分かってます?」
 turtle*tortoise:えーと、場所はRoad 119なんだけど。ここ、72だよね?
 運転手:うんうん。
 turtle*tortoise:...........。
そして、ぐるぐる町を周り始める車。運転手、最後の最後には窓を開け、周りの人に道を聞く。

毎度毎度のことなのですが、なんで最初に「知りません」って言わないんだろう。バングラに限らず、ネパールでもこういう場面があったよなあ、と。同様に、「できません」ってのも言わないから、後から困ることもしばしば。これってプライドの問題なのか、何なのか。何にしても、南アジアな感じなのでした。

10日間歩いて見に行ったもの2008-06-01 02:25:16

イムジャ湖
今回10日間歩いて見に行ったもの。それは湖でした。

ヒマラヤ(に限らない高山)には氷河があるのですが、氷河の解けた水が池になって、それがやがて湖になりました、というものがあるわけです。これを氷河湖と呼びます。

氷河というものが、気候変動によって後退しているというのは兼ねてより指摘されている話。アル・ゴアの「Inconvenient Truth」でも後退するヒマラヤの氷河の写真が使われていたし、これ自体は北極の氷が温暖化で解けて、ホッキョクグマが溺れている、というのと同じような現象なわけです。(そういえば、昔は地球温暖化と言っていたけれど、最近は専ら「気候変動」と言い変わったな。)

で、氷河が後退していく過程で、氷河湖が急速に拡大し、モレーンが決壊して大洪水が起こるケースがある、と。

まあ、そんなような湖を見に行った訳です。(何で見に行ったのかはヒミツです。ははは。)

明日は投票日2008-04-09 23:56:13

明日4月10日は投票日!
っていうのは、ネパール制憲議会選挙のことです。

2006年4月の第二次民主化運動から2年、ここまで長かったなー。(ってまあ、ネパール時間にしてみたら、こんなものかもしれないが、とも思う。)

4月に入って仕事で「ねぱたん=ネパール担当」が0.4カ国分ほどもどってきたのだけれど、1年前に選挙大丈夫かなー、と思っていた感覚がデジャ・ヴのようによみがえる。去年6月から、11月へ、そしてこの4月と延期に延期を重ねた三度目の正直。泣いても笑っても今日と言う日が明けたら投票日だ。

警察官がマオイスト政党関係者を射殺やら、相変わらずの爆弾騒ぎなど、ここ数日の報道を見ると「Free & Fair」 をどこまで実現できるのか怪しい。ネパール政府が要請した以上の人員にのぼる国際選挙監視団がネパール入りしているが、本当にモニターすべきアクセスの悪いところが「見られていない」現実は皮肉でもある。

どうしたって選挙は終わるだろうが、政治的安定までは前途多難だろう。それでも明日が、新しいネパールに向けた、確実な一歩であることを祈りたい。

泡立つ歯磨き粉2008-03-01 20:39:49

バングラデシュ、ダッカより。

ダッカではいつもいつも同じホテルに滞在するのだけれど、このホテル、来る度にホテルオリジナルアメニティーというか、グッズというか、そういうものが増えている。前回来た時は、ホテルのロゴ入り置き時計(しかし、この時計は秒針がうるさくて眠れないので、私はいつも電池を抜いてしまう)、そして今回はフィールドに行く前に一旦チェックアウトしたら、「コンプリメンタリーギフトです!」とレセプションのお兄さんが、嬉しそうに、ホテルのロゴ入り手帳とボールペンのセットをくれた。(しかし、こんなものは要らないので、フィールドのホテルに置き去りにしてしまいましたが。)

フィールドのジョソールでは、思ったよりはまともなホテルに滞在。部屋には石けんと歯ブラシ、歯磨き粉が置いてあった。歯ブラシは市販のプラスチックケースのようなものに入ったのだけれど、使おうと出してみてびっくり、歯ブラシの柄にホテルの名前が入っているオリジナルアメニティーだった。たかだか1500円程度の宿泊費で、こんなものを配ってペイするのだろうか。

そして、いつも思うのだけれど、バングラ製の歯磨き粉は、ものすごーく泡立つ気がする。インド製よりもアメリカ製よりも、タイ製よりも泡立つような気が。これって気のせいだろうか。

写真はジョソール県内の三日月湖のほとりで。歯を磨く女の子です。

ねずみ大発生2008-02-09 14:09:04

夏の大洪水、秋の巨大サイクロンの次はねずみか。

バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯でねずみが大発生、畑と作物がやられている。数週間前にインドでねずみ大発生、州政府がねずみ狩を奨励し、ねずみのしっぽを2ルピーで買い上げるというニュース(ねずみのしっぽの山の写真付き 恐いもの見たさの人はこちらをどうぞ http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7184021.stm)をみてぎょっとしたのだが、いつの間にやらねずみ集団はバングラに移動していた。

バングラではねずみの大発生は竹の花が咲く50年おきという民話があるそうで、実際、前回の大発生は1958年だったとのこと。

まじめな話、バングラは今未曾有の食糧不足状態にある。サイクロン以降備蓄が払底している政府から「何でも良いから食糧(grain)を!」との支援要請がなされている。

さらにチッタゴン丘陵地帯は少数民族が居住する地域で、政治的にも孤立して来た。政府やその他機関の支援のアウトリーチが気になるところである。

さらにさらに、東からねずみなら、西から鳥インフルエンザ。こちらも「空からカラスが降ってくる」ほど事態が悪化しており、心配のタネは尽きない。