緑の田を舞う白い鷺 ― 2007-09-29 18:28:44
ヤンゴンから車で北へ4−5時間の村々を訪問したのは去年の夏だ。
バイクの後ろにまたがって、あぜ道を行く。飛ぶように過ぎ行く私の回りの、緑、空、泥、日差し。7月の田圃の緑は鮮やかだった。そこに飛ぶサギの白く優美な姿。私はいつまでもいつまでも、ずっとずっと進んで行きたかった。
訪れた村々は貧しかった。タナカを塗ったかわいい子ども。庭先の小さな畑。のら犬。
蚊取り線香の煙の中で、板張りの床をぼんやりと眺めながら、夕食を待った時間。雨水をためた桶で顔をあらった朝。
美しく、静かな国の思い出だ。
穏やかで優しい人々は、しかし、重い閉塞感と諦めの中におかれていた。遠回しに国の状況について話す時の、自嘲気味にすら思える控えめさ。「子どもの世代が親の世代よりも質の低い教育を受けている国は私たちの国だけです。」この言葉に静かな衝撃を受けたのを憶えている。
私の滞在先に、入れ替わり立ち替わり旅券の番号を控えにきた軍、治安関係者。NGOでインターンをする一学生に査証を出すのに、国家レベルの委員会で検討をした国の有り様。軍政のトップ自身が、いかに怯えているか。
今立ち上がったミャンマーの人々の願いが、実現しますように。心からそう願う。
バイクの後ろにまたがって、あぜ道を行く。飛ぶように過ぎ行く私の回りの、緑、空、泥、日差し。7月の田圃の緑は鮮やかだった。そこに飛ぶサギの白く優美な姿。私はいつまでもいつまでも、ずっとずっと進んで行きたかった。
訪れた村々は貧しかった。タナカを塗ったかわいい子ども。庭先の小さな畑。のら犬。
蚊取り線香の煙の中で、板張りの床をぼんやりと眺めながら、夕食を待った時間。雨水をためた桶で顔をあらった朝。
美しく、静かな国の思い出だ。
穏やかで優しい人々は、しかし、重い閉塞感と諦めの中におかれていた。遠回しに国の状況について話す時の、自嘲気味にすら思える控えめさ。「子どもの世代が親の世代よりも質の低い教育を受けている国は私たちの国だけです。」この言葉に静かな衝撃を受けたのを憶えている。
私の滞在先に、入れ替わり立ち替わり旅券の番号を控えにきた軍、治安関係者。NGOでインターンをする一学生に査証を出すのに、国家レベルの委員会で検討をした国の有り様。軍政のトップ自身が、いかに怯えているか。
今立ち上がったミャンマーの人々の願いが、実現しますように。心からそう願う。
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