栂海新道から色々あって中俣新道 これで最後2007-10-25 00:15:50

ながーい林道歩き
翌朝、前日から火遊びの虜になっているYさんは誰よりも先に起きて、火を起こす。そのまましばらく寝ていた私も、煙に燻り出されて、寝袋を這い出す。ラーメンの朝食を食べて、パッキング。そうこうしているうちに、雨は殆ど上がっていた。

ヤマケイ登山地図によれば、中俣小屋から大糸線の小滝駅まで3時間。実際には2時間半も歩けば着くだろう、と、高をくくっていた。が、これは見当違いで、実際にはまるまる四時間かかった。それも、大して休憩もせずに、Tさんの早足に引きずられて歩いたのに。

主に発電施設のメンテのためと思われる林道、川の堰工事の工事者や、発電関係者の車両、時々滝がある他は、至って退屈な道。やがて正面に明星山が迫ってきて、また周囲は日本で唯一翡翠が取れる場所とのふれこみで、翡翠土産屋さんもあり、最後はちょっとした観光気分を味わった。明星山はクライミングルートもある岩山。岩壁の真っ正面に展望台があり、これほどギャラリーが近い岩壁も無いだろう。

集落に入ってもひとしきり歩き、最後の最後に国道に出て、小滝駅着。時刻表をみてびっくり、昼間の時間帯には3本しか電車が無いのである!幸い、1時間ほど後の12:38に南小谷行きの電車があった。2車両のワンマン、のんびり車窓から見える景色を見ているうちに、まどろんでしまった。

南小谷でお風呂に入ってごはん!と言っていたものの、駅に到着すると特急「あずさ」が停まっていて、これに飛び乗る。松本で降りようか、降りまいか、お風呂入りたい、ご飯食べたい、でもこのまま立川まで行けば早い、と皆でひとしきり迷ったが、結局はそのまま乗って行くことに。ちょっとはすっきりしたくて、電車のトイレで服を着替え、松本駅でお弁当を買って、ようやくのんびりくつろいだ。

これで、短くも長い、錦秋の天国から暴風雨地獄までの山旅もおしまい。

と、おまけがあって、この時にYさんと話をした勢いで、帰って来て青梅マラソン10kmの申し込みをしてしまった。はたしてカメ= turtle*tortoise はウサギになれるのか。新しい修行の道が始まる。。。。