栂海新道から色々あって中俣新道2007-10-17 00:19:57

白馬大雪渓をつめて
10月に入ってすぐ、4日間の山行に出掛けた。長野の白馬から富山の親不知海岸までの、念願の栂海新道!

のはずが、色々あって、最後は親不知海岸ではなく、新潟県の糸魚川近くの小滝へ下山した。

4日間、晴天に恵まれ極楽のような秋空と紅葉を楽しんだ前半、そして雨風に悩まされた挙げ句にルートファインディングでミスった後半、さらには避難小屋で焚火三昧。ながーい林道歩きの果てに薫製状態で飛び乗った「あずさ」での帰宅。

波瀾万丈で4日間とは思えないほど、充実した思い出深い山でした。というわけで、記録をだらだら綴ります。

コースタイム:
10/6 6:40猿倉 - 7:43白馬尻 - 14:45白馬山荘
10/7 6:40白馬山荘 - 7:22三国境 - 9:33雪倉岳
   - 12:10水平道分岐 - 14:15朝日小屋
10/8 5:40朝日小屋 - 10:20黒岩山 - 13:30中俣小屋
10/9 7:50中俣小屋 - 11:50小滝駅
行程約40km, 高低差猿倉1300m-白馬岳2932m-小滝駅?

栂海新道から色々あって中俣新道 その22007-10-17 23:56:51

白馬大雪渓を行く
前日金曜日夜、新宿からバス「さわやか信州号」に乗車。都庁地下の大型バス発着所には、登山客が恐ろしいほど沢山居て、壮観。その殆どがご年配で、バスの隣に座った女性は何と72歳。そのお年で夜行バスで山に出掛けるのだから、すごいなあ、と思う。

早朝白馬駅着。そこからバスを乗り継いで猿倉へ。さらに林道を1時間程度歩いて白馬尻着。有名な白馬大雪渓、晩秋にも健在で、白馬尻小屋のすぐ脇から雪渓歩きとなる。アイゼンを付けている人もいるが、今回はストックを手にスプーンカットの表面を、注意深く足を運びながらつぼ足のまま行く。

雪渓を上り詰めると、葱平。葱平周辺で木いちご狩りをして、そこから稜線までゆるゆると登って行く。真っ青な空にくっきりと映える稜線、振り返ると雪渓。

次第に稜線は近づいて、村営小屋が見えてくるが、そこからが辛かった。標高が上がるにしたがい、息があがる。体は大してつらくなくとも、呼吸が苦しくてたまらない。水の足りない金魚みたいだな〜、と思いながら、ゆっくりと上がる。

村営小屋の裏手をひと登りすると、主稜線。そこから白馬山荘がひときわ大きく見える。1500人収容できるという山小屋が、こんなところにあるという不思議。何でも、日本初の山小屋だった由。

小屋からは長野側から新潟側の海まで見渡せる絶景。空気も澄んで、夕日と満点の星と、天の川と。時間毎に変わる風景と空を楽しんだ。

いつもテント泊なので、山小屋というのは、10年ほど前に泊まった尾瀬以来、2回目。山小屋というのはこんなにも快適なのか、と、ごはんを食べて布団にもぐって感じ入りつつ、眠りにつく。