剱岳 点の記2009-07-19 15:30:21

日本はバングラよりも暑い。なんだこれは。経由地のシンガポールで機体の問題で5時間も出発が遅れ24時間近くかけて帰宅、疲れ果てた。こういうのが応えるのは歳だな〜とも思ったりして。

せっかくの3連休ながら山の予定も無いので「剱岳 点の記」を観に行った。山仲間というせまい世界ではしばしば話題に登る映画、皆口々に立山・剣が綺麗だ、マタギのグリセードがすごい、というのでまあ、観ておかないと。(実際、山好き以外にどれほど評判な映画なのか知らない。)

新田次郎の原作は以前に読んで内容は知っていたので、ストーリーを楽しむという要素は無く、雪崩や滑落のシーンは「普通死んでるでしょ、これ」なんて思ったりもしたけれど。山は充分に素晴らしく美しく、その分撮影が大変だったろうと想像。それから案内人の長次郎役の俳優(香川照之)の演技が印象的だった。そして確かにマタギのグリセードは凄かった(笑)。

明治時代の登山の様子がなかなか興味深かったが、軍の測量部と日本山岳会が競い合うという設定の中で、きちんと仕事をすることの美しさが表現され共感するとともに、同時に公僕の哀しさも感じたりして。

剱に登ったのはもう10年以上も前の秋。久しぶりに行きたいような気もするけれど、この映画のお陰で今年の登山者は増えることだろう。静かになったら、裏剣を見に仙人池に行きたいかな。