キタダケソウ2009-06-28 19:50:50

キタダケソウ
キタダケソウ:(北岳草 Callianthemum hondoense)はキンポウゲ科キタダケソウ属の多年草。高山植物。

南アルプス北岳の固有種で、高山帯の草地に生育する。花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、登山最盛期の8月には姿を消してしまう。
 絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)
 特定国内希少野生動植物種(種の保存法) - 2007年

以上ウィキペディアより。

週末キタダケソウを見に、北岳に。梅雨の晴れ間の晴天に恵まれ、北岳の山頂からは360度のパノラマ。遠くに中央アルプス、八ヶ岳、富士山、近くに鳳凰三山、甲斐駒、千丈、白峰三山。キタダケソウ以外にも、シャクナゲ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、シナノキンバイ、ミヤノキンバイ、ショウジョウバカマ、イチリンソウ、ミヤマスミレ、ヤマザクラ、などなど。花々に囲まれた山行だった。

27日 広河原 8:00 - 二俣 - 左俣 - 八本歯のコル - キタダケソウ観察 - 北岳山荘 16:30
28日 北岳山荘 4:00 - 北岳 5:30 - 北岳肩ノ小屋 - 右俣 - 二俣 - 10:20 広河原

広河原からは大樺沢沿いの新緑の登山道をたらたらと登り。右岸、左岸と幾度か沢を横切り、二俣着。二俣からはひたすら雪渓を詰め上げる。 目前の雪を一歩一歩登り、着た道を振り返るとかなりの斜度に驚く。雪渓終了点から八本歯のコルまでは梯子の連続する急登。ひーこら登るうちに池山吊尾根に突き上げる。八本歯のコルは12年前の秋に、池山吊尾根そのものを登って以来。

ここからしばらく登って北岳山荘へのトラバース道沿いの斜面にキタダケソウが咲いている。日本でも、世界でも、この季節にこの斜面だけ。白く透き通った花びらに、緑がかった黄色の花心。すっきりと、清々しい印象の花である。

トラバース道は梯子が落ちて通行禁止になっているため、北岳にあがる主稜線に戻り、頂上下の分岐から北岳山荘に向かう。北岳山荘は大入り満員。

翌朝、3時起床。まだ暗い4時に出発。北岳に向かう。富士山につぐ日本第2位の山、標高が高いので空気が薄い。頂上に向けての稜線上は風が強く、気温の割には寒く感じた。頂上から肩ノ小屋へ。そこからさらに右俣への分岐へ。右俣に入ってからはひたすら下り。途中数カ所の雪田を横切り、花々を楽しみ、新緑を楽しみ、二俣へ。二俣からは前日と同じ道をひたすら戻る。10:20の芦安行きバスをキャッチ、芦安でお風呂に入って帰路についた。

おしまい。