王滝村、それから恵那山2009-09-23 14:35:16

連休前に風邪を引いた。月曜日にくしゃみがとまらなくなり、火曜日、水曜日は会社を休んで寝込み、結局連休までこの風邪を引きずる事になった。

日曜日、これまでに経験したどの渋滞よりもひどい渋滞に巻き込まれ、1日がかりで御嶽山のふもとにある王滝村に向かう。まあ、なんとも山奥深い村で、ブータンやネパールの山村を彷彿とさせる。首を垂れた稲穂は黄金に輝き、軒先にはコスモスが揺れる。なんとものどかである。

こんなところまで来たのは、翌日開催されるクロスマウンテンマラソン20KMにエントリーしていたためだが、当日朝ぎりぎりまで思い悩みつつ、風邪が抜けきっていないためにturtle*tortoiseは棄権。同居人のゴールを出迎え、走った人達が妙に清々しく楽しげに見えるのを、ちょっと寂しい気持ちで眺めるに留まった。

早朝から始まったレースを後にし、中山道の温泉や観光地を回りながら翌日登る恵那山へと南下する。寝覚の床、阿寺で温泉、妻籠宿、神坂峠へ。神坂峠への林道は延々と長く、日が暮れる直前に萬岳荘へ。この山荘、素泊まりのみ3000円という山荘なのだけれど、施設も管理もすばらしく、居心地が良かった。

翌朝5時過ぎに山荘を後にし、恵那山への登山口に向かう。恵那山は100名山でもあるためか、登山道も良く整備され、クマザサがややうるさいが、歩きやすい。が、この日は天気が悪化するとの予報どおり、次第に雲が厚くなって行く。雨が降り出すまでの競走といった気分で歩き続けるが、頂上まで三分の一ほど残したところで、雨も本降りとなり、視界も無いので下山することとする。登山口に10時半戻り。恵那山はまたいつか来る山リストに載せるとして、長野側の飯田に車で下ろうとした。が、長野側の林道は一般車通行止め。仕方なしに岐阜側に戻った。

途中中津川の温泉に入り、名物の栗のお菓子を買い込み、中央道の帰路につく。が、しかし、またしても恐ろしいほどの大渋滞に巻き込まれ、家にたどり着く頃には本当に疲れ果てたのだった。

栗三昧2009-09-23 15:00:50

岐阜の中津川が栗で有名とは知りませんでしたが。

妻籠宿で買った栗きんとん(澤田屋)があまりに美味しく、その後、八百屋の店先で見た事が無いほど立派な生栗を売っていたので購入、さらに中津川の栗のお菓子のお店「すや本店」でまたまた栗きんとん、栗の甘納豆などを買って帰る。

まさに栗三昧。

生栗は本日渋皮煮に。渋皮煮は真面目につくると大変なしろものなので、圧力鍋を使った手抜きレシピで。小さめの生栗は栗ごはん用に剥く。これも包丁でやると大変なので、栗剥き用のハサミで。(と書いてる間に同居人が黙々と剥いてますが 笑。)

渋皮煮にした大きな栗は、大桑村の利平栗という栗なのだが、どこにでも売っているものではないらしい、と例によってwikipediaで。

【岐阜県山県郡大桑村(後の山県郡高富町、現山県市)の土田健吉が作り出した品種である。天津甘栗の甘さに着目した土田は、大粒の和栗と天津甘栗を掛け合わせる事を考え、1940年(昭和15年)、新品種を開発。土田家に伝わる家号「利平治」から利平栗と名づける。

太平洋戦争の出征の影響で利平栗は殆どが枯死してしまったが、わずか1本のみ残ったという。これが原木となり、広まったという。

現在では、全国各地で栽培されている。管理が難しいこともあり、生産量は減少している。 なお岐阜県山県市の「四国山香りの森公園」に発祥の地の石碑がある。

山県市では、利平栗発祥の地として、利平栗の普及と町興しのために、「山県市ふるさと栗祭り」を毎年10月第一日曜日に開いている。】

利平栗、有り難がって食べようっと。